今日は、熊ノ川温泉に行ってきた。熊ノ川温泉は、佐賀県の富士町小副川という山間地にある温泉で、ラドンを含むラジウム温泉(放射能泉)で有名なところだ。福岡市南区の自宅を出たのは7時50分頃だった。雨が降っていて、少し肌寒かった。まず、福岡市早良区重留のセブンイレブンで朝食タイムとした。ホットの缶コーヒーを添えて、朝食には揚げ鶏をご馳走となった。朝食を食べた後は、グローのネオスティックを吸った。セブンイレブンを出た後は国道263号線を佐賀方面に向かった。佐賀県に近づくにつれ、雨足は強くなった。買ったばかりのゴーグルからは少し雨が入ってくる。4000円もしたが、完全防水ではないようだ。三瀬峠の峠道に入ると、連続するカーブにバランス良く重心を預けて、カーブを次々とクリアしていく。峠の頂上付近で、トロトロと低速走行する車を1台追い抜いた。佐賀市富士町下合瀬の分岐点から県道299号線に入る。県道299号線をしばらく進むと、眼前に見える山が水墨画の絵に出てくる傘のような雲を掛けているのが見えてくる。新緑の緑と相俟って、雲の白が美しい。銀河大橋を渡るときの鮎の瀬ダムは鉛色の水を湛えていた。国道323号線を快走し、雄渕トンネルを出たときに、陽が射した。いつものように鮎の瀬の自動販売機があるところで、タバコ休憩とした。
熊ノ川温泉「ちどりの湯」に到着したのは、9時10分頃だった。「ちどりの湯」はラドン温泉である。ラドンとは自然に存在する最もイオン化作用が強い物質の気体で空気より重い性質がある。一定の濃度に保たれ安全なラドンガスを浴槽内へ送る温泉をラドン温泉という。ちなみにイオン化作用とはある物質に当たるとその物質にイオンを与える電離作用のことである。呼吸や皮膚から体内へ入るとイオン化作用で血液中の中性脂肪やコレステロールなどの代謝が促され血液がきれいになる。それに伴い凝りや痛みの原因となっている老廃物も取り除くことができる。また、経年により活動停止した細胞を再度活動させる働きもあるようだ。これが医学の温泉とも言われる由縁でもある。
「ちどりの湯」の露天風呂に入っていると、この温泉の常連のおじさんが話しかけてきて、「この温泉のすぐ近くの別の温泉では、マムシの毒を抜ける温泉がある」と言った。私はすごい効能の温泉があるものだ、と感心した。11時15分に温泉を出て、バイクを停めてある駐車場に行くと、空には陽気な春の太陽が顔を出していた。
今日も温泉三昧に浸った私は、雲がまだ多少あるものの春の明るい晴天の下、福岡市南区の自宅へと引き返していった。
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